11月10日に文化講演会が行われました。午前は通常授業、午後の5限と6限にあたる時間が文化講演会です。
ジュビリホールに中高6学年が集まり、お話を伺います。毎年、各分野で活躍している方が講師としていらしてくださいます。
講演会の最後には質疑応答の時間もあり、生徒たちから様々な質問が投げかけられます。
今年度の講師は1990年代よりホームレス支援・生活困窮者支援に従事している社会活動家の湯浅誠氏。
2018年には全国のこども食堂を支援するための「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」を設立し、著書には『つながり続けるこども食堂』(中央公論新社)などがあります。
講演のタイトルは『SNS以上しがらみ未満の「つながり」って?』でした。
ご自身の生い立ちからお話は始まりました。
障害を持っている兄のこと、子どもの頃に自分と関わってくれたボランティアの大学生たちこと。
自身が大学生のときに携わったホームレス支援の中で、社会の仕組みに課題があると感じたこと。
そして「こども食堂」というものに出会ったこと。

「こども食堂に行ったことがある人?」という問いかけに、パラパラと手が挙がります。
「困った子が行くところ」だと思うと、行かないことが支援だと誤解してしまうと話します。
「こども食堂に行くことが一番の支援。ぜひ行ってください」。
この言葉は、生徒たちの心に強く残ったようです。

こども食堂でのエピソードも交えながら、話の中心は「居場所」に。
「すべての子どもに居場所が必要。貧困があっても、なくても」
「関わっているうちに、気づいたり、気づいてもらったりする」
「居場所は多ければ多いほどよい」
講演後は質疑応答の時間です。

「湯浅先生にとっての居場所はいくつあるのですか?」
「祖母が地域でコミュニティを探していて…」
「自分が通っていたセンターのコンセプトがこども食堂のものと似ているので、コラボしたら面白い化学反応が起こると思います」
「こども食堂の数はどうして増えているのですか?」
「こども食堂と学習支援施設との違いは何ですか?」
「現代社会が合わない、学校が合わないと感じている友達の居場所になりたいと思うのですが…」
「大学で何を学び、今は何を教えているのですか?」
「ボランティア先で、子どもを預ける親からの信頼を得るのに苦労していて…こども食堂はどうやって信頼を得ているのですか?」
生徒たちからの様々な感想に耳を傾け、質問にも気さくに丁寧に答えてくださいました。
子ども食堂に対する認識が変わったり、自分たちが生きる社会の課題について考えたり、自分にとっての居場所を見つめ直したり。
生徒たちは多くの学びを得たようです。
Copyright AKENOHOSHI.All rights reserved