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明の星の教育

中学校長挨拶

ともに、明の星で
中学校長 小磯 敦

 明の星の校訓「正・浄・和」は、みなさんが生きていくうえで大切なことを表現したものです。
 「正」は「ほんとうの私として」、「浄」は「ありのままの私として」、和は「互いに助け合って」と言い換えることができます。
 つまり、「正・浄・和」とはこういうことです。

『一人ひとりが、ありのままの私として、互いに助け合って、ほんとうの私を生きる』

 でも、何か特別な生き方をみなさんに求めているのではありません。「正・浄・和」は、私たちの生活の中に当たり前にあることです。みなさんは、日々「正・浄・和」を生きています。今までもそのように生きてきたし、これからもそのように生きたいと願っているはずです。
 明の星はカトリックミッションスクール(catholic mission school)です。“catholic”ということばを辞書で引くと、「すべての人に関わる」という意味があることが分かります。
 つまり明の星は、すべてのみなさんにとって大切なことを、キリスト教的人間観に基づいて、ともに学んでいきたいと願っているのです。

 明の星での6年間の学校生活を通じて、私たちと一緒に、みなさんが今まで生きてきた「正・浄・和」を確かめ、深めていきましょう。

高校校長挨拶

「わたしの使命」を生きるために
高校校長 上原 千夏

 私たちの学校では、生徒一人ひとりを大切にしたいと考えています。それは、人はそれぞれ「かけがえのない存在であり、その人ならではの存在価値を持っている」からです。
 浦和明の星女子中学校に入学した生徒たちは、かけがえのない存在である自分を大切にすること、そして、自分と同じようにかけがえのない存在である周りの人たちを受けとめ大切にすることを実践しながら、心を成長させていきます。
 高校生になるころには、生徒たちは、大切にすべき他者の輪を、身近な人間関係からさらに拡大して、広く社会への視野を養っていきます。卒業後の進路の選択にあたっても、「唯一無二の存在であるわたしが、他者を尊重しながら共に生きるためには、どのように世の中に貢献していくべきか」という視点から将来の道を模索していくのです。
 自分の使命を果たすべく人生を歩むことができれば、それはたいへん幸せなことでしょう。「わたしの固有の使命」を生きる人生のスタートにあたり、Be your best and truest self. (最善のあなたでありなさい。そして、最も真実なあなたでありなさい。)を日々の学校生活の支えとして、明の星で学んでもらいたいと願っています。

校訓・モットー

校訓「正・浄・和」
一人ひとりを大切に

ほんとうの私として(正しく)

「明の星」には、お互いを「かけがえのない人間」として尊重しあう校風があります。みなさん一人ひとりが、ほんとうの自分として生きていくことができるよう期待するキリスト教の人間観に基づくものです。

自由な人間として(浄く)

みなさん一人ひとりが、「ほんとうの私」として生きていくためには、自分のありのままをうけとめることが必要です。そうする時、自由な人間として、ほんとうの自分に向かう正しい行動を選んでいくことができるのです。

互いに助け合って(和やかに)

ほんとうの私になる、すなわち「自己実現」とは、私たちにとって生涯の課題ですが、それは自分ひとりで歩むことではなく、喜びをもってまわりの人と関わり、互いに助け合いながらめざしていくことです。このことが、「明の星」の和やかな雰囲気を作っているのです。

校訓「正・浄・和」は、私たちを、正しく自律心のある、そして、和をもたらす人となるように導く光です。
この校訓を実践するための指針となるのがモットーです。

Be your best and truest self. 「最善のあなたでありなさい。そして、最も真実なあなたでありなさい。」

学園の沿革

明の星学園の歴史

私たちの浦和明の星女子中学・高等学校は、見沼田んぼを臨む、緑豊かな浦和の地にあります。浦和には、中学・高等学校のほかに、幼稚園があります。また、青森にも、幼稚園(2園)、中学、高校、短大があります。これら8つの学校が、私たち明の星学園です。それでは、学園の歴史をたどってみましょう。

5人のシスター来日

明の星学園の教育母体である聖母被昇天修道会(本部カナダ)が、この日本に最初に根を下ろしたのは、昭和9年10月のことでした。5人の修道女が青森の地を踏んだことに始まります。当初は青森市内の民家に寄宿し、日本語の習得に専念していました。
一方、近所の女子10数人を集めて、ピアノや洋裁などを教えることも始めました。その苦心は徐々に実を結び、生徒の数も増え、周囲の要望に応える形で、独立した校舎を建設することになりました。

浦和明の星女子高等学校誕生

地域に密着した青森での教育事業は、高い評価を受けていました。そして、創立30周年を迎えようとする頃、浦和にカトリック学校をという要望があり、浦和の地に、本学園のもうひとつの種が蒔かれることとなったのです。
昭和42年、学園創立30周年の年に、浦和明の星女子高等学校は開校しました。生徒・教職員ともに10数名でスタートし、年を追うごとに、その教育が地域社会に認められ、女子教育を担う高等学校としての確固たる地位を築いていきました。

浦和明の星女子中学校誕生

そして、平成15年4月、中学校を開校し、学園の長年の念願であった中高一貫の女子教育を、第1期生127名と共に始めたのです。中高一貫校として地域の評価を得、多くの生徒が学ぶ場となっています。
その間、平成28年には、高等学校創立50周年を迎え、平成30年、新校舎竣工に合わせてお祝いをしました。
5人のシスターによって播かれた種は、大きくその実を結び、人間教育の場としての使命を果たしています。

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